不安や後悔の取り扱い方
目標達成を加速するには、自分の心の取り扱い方が重要
ただひたすらに目標に向かって突き進めるのが理想なのですが、人には心があり、
常に前向きな心の状態を維持するのが難しい場面が少なからず発生します。
目標達成に取り組む前に、自分の心に向き合うための原理を理解する事で、
目標達成を加速する土台作りをしていきましょう。
人が生まれ、幼少期から少年・少女を過ぎ、大人になっていく訳ですが、
考えてみると、「不安」や「後悔」というものは、歳を重ねれば重ねるほど、
やもすると増えていく一方になります。
例えば、小学生や幼稚園生に、
「これまでの人生でもっとも後悔してることは何か?」
「この先の将来を考えると、どんな不安があるか?」
と質問してみるとよくわかることで、
返ってくる答えは、
「そんなこと考えたこともない!」
「毎日楽しいよ!!」
と言ったことが大半でしょう。
これを安易に、「子供に不安や後悔がないのは当たり前だ」と思考を放棄するのではなく、
なぜ、このような結果になるのかを考えてみましょう。
大人にだって、不安や後悔がない人がいる?
優秀なビジネスパーソンややオリンピック選手のようなトップアスリート達。
彼らが一様に、不安や後悔がないのかと言うと、必ずしもそう言うことはなく、
この「不安」や「後悔」が発生するメカニズムを理解し、自分の心と正しく向き合えている点が、我々のような一般人と異なっている点です。
優秀なビジネスパーソンであっても過去に仕事上で大失敗した経験はあるでしょうし、
オリンピック選手であっても、不意の事故などにより怪我に見舞われたりスランプに陥ったりする事はあるでしょう。
但し、彼らはその度にクヨクヨ悩む訳ではなく、
「今を生きる」ことに常にフォーカスをしているからこそ、今の結果を得ています。
「今を生きる」という言葉は、ここ数年で多くの著名人の方も発信されていますが、
元々は禅の教えからやってきている考え方です。
この言葉は非常にシンプルでわかりやすい反面、
実践するにはちょっとしたコツが必要で、この実践を妨げる要素の一つとして、
「不安」や「後悔」といったマイナスの感情の存在があります。
この2つのマイナスの感情が発生する原理を理解する事で、
「今を生きる」を実践しやすくなり、あなたの目標達成が加速していきます。
①不安は『未来』からやってくる
不安なことを想像するした場合、それは必ず『未来』を取り扱っています。
例えば、
・この会社にずっと勤めていていいのだろうか?給料が上がる保証もないし、不安だ。
・起業、独立したいとずっと思ってるけど、十分な仕事を得られるか不安だ。
・初めて一人で海外に出張する。無事に商談をまとめられるか不安だ。
といった具合で、
考えてみれば当たり前ですが、全て未来を前提にした時に、
感情がネガティブ、マイナス方向に振れた時に『不安』という感情が顔を覗かせます。
これは人間特有の能力で、ある種の生存本能が働いている証拠なのですが、
「リアルに物事を想像できる人」ほど、この不安を感じるその情景を心の中で再現できてしまいます。
この「リアルに物事を想像できる」というのは、言い換えると「情報量の差」でもあります。
先ほどのように、子供には大人のような不安がありません。
なぜなら、不安を感じるほどの情報量を持っていないからです。
不安があったとしても、明日の晩御飯の心配くらいのもので、
将来の年金が受給できるかなんて、考えてもいない訳です。
ですから、
目標達成に誠実に向き合い、多くの情報をINPUTしがちな方ほど、
この情報量による不安の罠に陥りやすいという訳です。
逆に「リアルに物事を想像できる」といのは強みでもあります。
不安に感じる要素があるのであれば、事前にそういった事態にならないように対策を取ることが可能です。
先の例でいえば、
「給料が上がる保証がなく不安」という事であれば、
・成果によって給与が上がる部署に異動届を出す
・会社で求められている能力を磨き、結果を出す
・成長が見込まれる業界に転職する
というように、
マイナス面に目を向けるのではなく、「今出来る事は何か?」にフォーカスする事で、
健全な心の状態を作り出すことが出来る訳です。
②後悔は『過去』からやってくる
逆に、後悔という感情は『過去』の経験からやってきます。
・もっと勉強しておけば、こんなに苦労することはなかったのに
・ちゃんと計画的に貯蓄しておけばよかった
・なんでこんな物を買ってしまったのだろう。お金の無駄使いだったな
少ながらず、後悔したことは誰しもがあるでしょうから、想像がしやすいと思います。
多くの経験をすればするほど、失敗や誤りの数は増えていくので、
人生経験が長ければ長いほど、後悔の念が募る可能性が高くなってきます。
だからといって、何にも挑戦しない人生ほどつまらないものはありません。
重要なことは、
「やった後悔よりも、やらない後悔の方が大きい」
ということ。
過去のことを悔いても、過去は変えることができませんが、
なぜ、後悔するような結果になったのか、自分に向きあう事で、
後悔の感情をクリアにする事が可能です。
「後悔はするな。但し、反省はしろ」
と、私はメンターに教わりましたが、
まさに、この後悔という感情との付き合い方を教えてくれていたのだと感じます。
5年後、10年後に、
「あの時、なぜ挑戦しなかったんだろう」と同じような後悔をしないように、
視線を『過去』ではなく、『未来』に向けて、目標への挑戦を始めましょう。
③だから『今を生きる』
この後悔と不安という感情の発生原理と向き合い方を知らずに、
『今を生きる』というのは実践が難しい事です。
わかった気になっても、ネガティブな感情の整理ができていないと、
何かのきっかけで、後悔や不安の念が顔を出し、場合によって、マイナスの感情で心がいっぱいになってしまう事があります。
それが長期化するようだと、目標達成に向けての計画が大きく崩れてしまいますから、
ぜひ、『今を生きる』ための心の整え方は身につけておいてください。
まとめ
- 不安の感情は未来からくる
- └情報量の多い人ほど不安を感じやすい
- └どうすれば不安が解消するかにフォーカスする
- 後悔は過去の経験からくる
- └挑戦するほど失敗が増えるので、後悔のきっかけが増える
- └但し、後悔した原因を探り、反省へ転換する事で解消できる
- 不安と後悔を解消するからこそ、『今を生きる』事ができる
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