塩には本物と偽物がある!?

最終更新日:2020年7月6日

「敵に塩を送る」という故事があるくらい、
「塩」というのは古来から人が生きていく上で必要不可欠なもの。

塩はただの味付けをするものではなくて、

本来ミネラルを摂取できる貴重な栄養源いう事だ。

今回はそんな意外と知られていない、「塩」についてのお話である。

海水と真水の感覚的な違い

こんな場面を想像して欲しい。

太陽が燦々と降り注ぐ夏の砂浜。
台風が数日前に過ぎ去ったとあって、波は穏やかで空は高い。

都会の喧騒を忘れて、今日は海水浴だ。

海の家から聞こえてくるノリのいい音楽をBGMに、
ビール片手にBBQを楽しむ。隣に美女がいれば、なお良し。

少し暑くなったら、海に飛び込めば、爽快だ。
やはり塩辛いが、波と戯れるのは何年振りだろう。

心が洗われるようだ。

想像できただろうか?

では、今度は「海」ではなく、
「プール」に置き換えて同じように想像して欲しい。

 

不思議な事に、全く違う感覚を持つのではないだろうか。

生命は海から誕生した

この感覚の違いを説明するには、一つの説が必要である。

そう、「生命は海から誕生した」という事実である。

羊水の成分は海水と同じと言われるように、
人の誕生にも、塩分濃度は密接に関わってくる。

のであれば、当然、
人の健康にも塩分濃度は重要ではないか?という疑問が生まれるのが自然だ。

この我々のDNAレベルで刻まれている塩に対する認識が、
海とプールの体験に全く違う感覚を与えるのも、なんとなく理解できる。

 

塩分を掘り下げてみる

では、塩という物質そのものを掘り下げて考えてみよう。

私は小学生の頃に、一つの実験をしたことを覚えている。

それは、
「水道水に食塩をぶち込んだら、海水になるのではないか?」
という、小学生ならではの無邪気な、そして壮大な実験である。

というのも、海辺からヤドカリや磯ガニを捕まえてきたので、
彼らを飼育する上で、海水の確保が必須だったからである。
※海辺に住んでいた訳ではないので、海水は入手困難だったのだ

海水の塩分濃度は3.4%という事で、
水と食塩を計量して食塩水を作ってみた。

試しに一口舐めてみると、
残念ながら海水と全く違う味がした事にどうも納得できなかったものだ。

同じ塩なのに、なぜだ?

夏休みの自由研究の題材に相応しいレベルの疑問だ。

食塩と海水は全く別物

先の食塩水と海水では、全く味が違うという事を母親にぶつけてみた。

すると、
「海水にはいろんなものが混じってるから、そりゃ味が違うわよ」
と、言われた。

「いろんなものって何さ!?」
と食い下がると、

「魚のおしっことか、そんなものよ!」
と反撃されて、妙に納得したのを覚えている。

振り返ってみても、
回答としてユーモアもあるし、事実、間違っていない。
母は偉大である。

そう、海水には、一言では表現できない多くのものが含まれている。
「海洋深層水はミネラルたっぷり」と言われると、
妙に納得してしまうのもそのためかもしれない。

化学的にみてみると、
食塩は、NaCL』という化学式で表現される。
※みんなも習ったよね。懐かしいね。

てことは、極めて単純に考えてみると、
食塩水に含まれるミネラルは、ナトリウムオンリーという事になる。

では、「海洋深層水はミネラルたっぷり」という事ならば、成分表を確認してみよう。

※引用元:赤穂化成株式会社(https://web.ako-kasei.co.jp/)

不思議だ。
マグネシウムやカルシウムやカリウムが大量に含まれている。
食塩相当量というのは、ナトリウムを指しているのであろう。

たしかに、ミネラルたっぷりだ。

食塩では太刀打ちできないのが事実を持って証明されてしまった。

食塩は工業製品であるという事実

こういう疑問を持って、掘り下げていくともう一つの疑問にぶち当たる。

そもそも「食塩はなぜ生まれたのか?」という事だ。

ちょっと調べるとすぐに出てくるのだが、
元々、塩は塩田というもので海水を使って作っていた。
※超訳すると、海水を釜で煮て、塩を取り出す方法だ。

これがいわゆる、『自然塩』と呼ばれるもの。
ミネラルウォーターの塊みたいなものだ。

ところが、戦後、経済が成長するにあたり、
化学製品の製造などの需要増により塩が大量に必要になると、

「イオン交換膜」という技術開発によって、
海水からNaCLだけを抽出する方法に変わった。

それに法律によって、塩の製造は一般企業では禁止されたので、
昔ながらの自然塩を製造することが事実上不可能になってしまった。
1970年代の頃の話だ。

その頃から、塩といえば、いわゆる食塩を指すようになってしまった。

昔は、ナトリウムだけでなく、カリウムもマグネシウムなどのミネラルを含んでいた塩が、
こうして、ナトリウムだけになってしまったということだ。

そりゃ、食塩を水にとかしても海水にならない訳である。

自然塩を摂って、ミネラルバランスを取り戻そう

ミネラルウォーターなんて、昔はなかった。普通に井戸水をみんな飲んでいた。

それでも十分にミネラルバランスを取れていたのである。
そう、自然塩を日常的に使っていれば、十分だからだ。

ところが、現代で何の疑問も抱かずに生活していると、
このバランスを取るのが難しい。

スーパーに売ってる塩は、自然塩じゃないことが多いし、
質の低い料理は食塩を使っている。

健康に配慮していない限り、自然塩を使ってる人を私は見たことがない。
それくらい50年という月日が経つと、大事な事を見落としてしまうという事だ。

記事トップの画像は、
私が日常的に摂取している自然塩の瓶の画像だ。

このくらいのものをぜひカバンに忍ばせて欲しい。
水に入れてもいいし、疲れた時に一口舐めてみて欲しい。
一見すると、危ない薬に見えるから人目には注意しよう。

 

美味しいと感じたのであれば、塩が不足していた証拠だ。

逆に、
塩辛いと感じるのであれば、バランスが取れているという事。

自分の体調を測るリトマス試験紙的に、自然塩を活用してみて欲しい。

まとめ

最近では、ネット通販を中心に自然塩の入手が楽になった。
八丈島などでも独自の塩を製造し販売している会社がある。

ぜひ、自分のお気に入りの塩を見つけて、日常使いにして欲しい。

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