睡眠の概念を上書きすると見える世界
人間の3大欲求。
それは、
- 食欲
- 睡眠欲
- 性欲
と言われている。
言われているというのは、
他にも諸説あるのと、人によって欲求の強さが違うからだ。
歳を重ねることでも、徐々にバランスが変わってきたりもする。
欲求とは不思議なものである。
今回はこの中で、『睡眠』について考えていきたい。
睡眠に何を求めるのか
書店にいくと、睡眠に関する書籍が溢れている。
令和の時代になって、テクノロジーが進歩したとしても、
人間の3大欲求を満たすために、まだ解決していない事がある証拠だ。
多くの人が睡眠に少なからず悩みを抱えているのだろうと想像できる。
あなたもその一人ではないだろうか。
- もっと長く眠りたい
- すっきりと目覚めたい
- もっと睡眠時間を短くしたい
などなど、睡眠に関する悩みは様々だろうが、
例えば、↑に書いた3つの例を眺めていると、本当は何が欲しいのか見えてくる。
それは、『起きてる時間を最高のコンディションで過ごす』ことではないか。
2度寝を繰り返す人の心理は、
「あと5分寝れば、状況が一変する」
といった類のものだ。
5分後には、すっきり目覚めて、バリバリとその日の用事をこなす自分を想像する。
そのためには、いまこの瞬間の5分でギリギリまで充電したいし、前日もしっかり頑張ったのだからと、自分へのご褒美的に、惰眠を貪るという訳だ。
ただ残念ながら2度寝を繰り返した先にあるのは、時間ギリギリになって慌てふためく、いつもの自分だけだ。私も散々繰り返してきたので、よくわかる。
『起きてる時間を最高のコンディションで過ごす』
この結果を得られるのであれば、睡眠時間が長かろうか短かろうが、自分の場合は関係ないと思える。
この記事を読んでいる読者の方々は、私と同じようにとにかく目標達成に忙しいはずだ。
『日中を少しでも生産性高く過ごしたい』
と願うのであれば、睡眠の質にこだわる必要がある。
睡眠の質とは?
『睡眠の質』という言葉がある。
自分で使っておいてなんだが、『睡眠の質』ほど抽象的なものはない。
神戸牛・松坂牛・近江牛といった三大和牛のように、
品評会でその質を第三者が決めるものでもない。
「あなたの昨夜の睡眠はA5ランクの質でしたね!」
と言われた日には、目が点になる。
そう、『睡眠の質』とは極めて主観的なものであるという大前提があるのだ。
- 一泊10万円の高級ホテルのようなキングサイズのベットで、
- 最高級の羽毛布団に包まれて、
- 部屋の温度と湿度は最適な数値に維持されている
そんな中で、睡眠をとったとしても、
いつもと変わらない朝を迎える可能性が十分にある。
「それは何故なのか?」を考える必要があるのだ。
睡眠の質を左右するものとは
では、先ほどの目が眩むほどの羨ましい睡眠環境で、うまく睡眠が取れない(睡眠の質が低い)場合を考えてみよう。
それが『睡眠の質』という目に見えないものを掴む糸口になるはずだ。
あなたも最高級ホテルに一泊すると思って、その時の様子を想像してみて欲しい。
- いつもと違う環境で興奮して寝つきが悪かった
- ついつい飲み過ぎてしまった
- ついでに食べ過ぎてしまった
- 夢を語っているうちに、朝になってしまった
- 寝る時間を決めていなかった
他にも色々と想像できるだろうけど、ざっくりと↑みたいな事は、容易に想像できる。
こんなことで、最高級ホテルでの睡眠の質は簡単に左右されてしまうのだ。
別に、
- ベッドがいいとか
- 枕がいいとか
- 布団がいいとか
寝具はそれほど重要ではないという事だ。
睡眠には準備が必要
では、最高級ホテルでうまく睡眠を取るには、逆に何をしておけばよかっただろう?
一泊10万円も払ったんだ。この失敗から学ばないと勿体無い。
そのつもりで、考えてみて欲しい。
- シャワーではなく、お風呂でしっかり温まる
- 寝る直前まで、テレビやスマホを見ない
- 照明は間接照明などにして暗めにしておく
- 食事や飲酒はほどほどに。寝るまでに時間を空けておく
- 1日の疲れをほぐすつもりで、入念なストレッチをする
- リラックスできるようにルームフレグランスを使う
どうだろうか。
5分もかからずに、色々と改善点が見えてきた。
しかも、意外と普通のことである。
別に裏技なんてないのだと気づく。
最高級ホテルに泊まったのだし、1日くらい羽目を外してもいい。
が、毎日羽目を外す必要はない。
当たり前の事を、当たり前のようにやることが大事だ。
そしてこうしてみて見ると、
睡眠環境よりも、自分の体に関することが多いことに気づく。
ポイントを整理すると、
「体温」「視覚への刺激」「消化負担」「血流」「リラックス」
ということだ。
↑で改善点が見えてきたのだが、これを実行しようと思うと、結構な時間が必要だということがわかると思う。
24時に寝る人であれば、
- 21時には食事を終えておく
- 22時にはお風呂を済ませる
- 以降は、テレビやスマホは控えるようにして
- 23時以降は、アロマを焚いてストレッチしながらリラックスタイムだ
- 1日の振り返りと明日の予定を確認して、24時に就寝
こんな流れになると思う。
「こんな余裕なんてない!」って言う人もいるだろう。
間違いなく昔の自分なら言っていたと思う。
大事な事は、否定ではなく、解決策を考える事だ。
『睡眠の質』を上げるために、やれる事は何か?
別に1時間もストレッチしようとは言っていない。
5分でもいいからやるのと、やらないのでは結果が違ってくるのだ。
先のポイント
「体温」「視覚への刺激」「消化負担」「血流」「リラックス」
に関して、各自で実践方法は異なってもいいと思う。
自分なりにPDCAを回して、目に見えない『睡眠の質』をコントロールしていこう。
まとめ
- 睡眠欲は3大欲求の一つである
- 睡眠の目的は『起きてる時間を最高のコンディションで過ごす』と再定義する
- 『睡眠の質』は抽象的で、主観的なもの
- 寝具はそれほど重要ではない
- 『睡眠の質』を上げるには準備が必要
- ポイントは、「体温」「視覚への刺激」「消化負担」「血流」「リラックス」
- 『睡眠の質』はコントロールできる
今回は、『睡眠の質』をテーマに話をしてみた。
睡眠に関しては、自分も昔から悩まされてきた。
睡眠にしっかり向き合うまでは、
「睡眠はコントロールできないもの」という考え方が支配的だった。
ただ、色々な考え方を取り入れて実践を繰り返すことで、「睡眠はコントロールできる」と確信している。
睡眠をコントロールすると、時間管理もかなり楽になるし、時間をコントロールできると、心理的なストレスは相当減る。
つまり、エネルギーが余るようにもなるのだ。
そのエネルギーを目標達成に向けた活動に再投資すれば、ドンドン物事が前に進むようになる。
ぜひ、睡眠をコントロールできないと諦めずに、積極的に睡眠に向き合ってみて欲しい。
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